『中手』不動産会社店長のブログ

不動産会社の店長が日々を綴ります

不動産のやりがいについて考える

『中手』不動産会社店長です。

 

不動産のやりがいってなんだろう?

最近、改めて考えています。

 

実はワタクシ、ボランティアで小学生のキャリア教育に関わったりしています。

教室に出向いて、不動産仲介業について講義して、質問を受けたりするのです。

小学生ですから、忖度無しの質問が来ますね。

『年収はいくらですか』

『どんなトラブルがありましたか』

『仕事は大変ですか』

 

その中で一番『うっ!』と詰まったのが

『不動産業のやりがいは何ですか?』という質問。

その時は『困った人を助けることができる時にやりがいを感じます』と答えました。

 

そう。人を助けることはやり甲斐として分かりやすい。

例えば、医師、消防士、看護師、警察官、弁護士などは典型ですよね。

目立たないところだと、航空機や電車の整備士などは大勢の安全を守る仕事ですから、やり甲斐を感じやすそうです。

 

それから、カフェの店員は一時のくつろぎを提供するという意味で人気です。

そこで働く店員さんはとても充実しているように見えます。

学校の先生なんて、人の成長を喜ぶ人にとっては天職かも知れません。

 

翻って不動産は・・・分かりにくい!

実際に人助けになる時はありますよ。

昨日の記事で書いた、窮地に陥ったお客様を助けたようなことですね。

でも、そういうシチュエーションはあまり多くありません。

 

不動産、特に売却では、査定で他社と比較されつつなんとか受注し、お客様の知らないところで問題を処理しつつ、淡々と終了していきます。

多少『ありがと』って感謝される程度ですかね。

 

お客様からすれば問題が起きないことが当然で、ちょっとでも失敗があると大いに失望、般若の顔で怒られます。

まあ、大体の職業はそういうものですよね。

 

普段はあまりやり甲斐を云々ということもなく、淡々と行うのが仕事。

たまに感謝されたり、人助けができる。

いつもやり甲斐を感じることができるのは、とてもレアで特殊なんです。

 

ただ、直接感謝がもらえたり、人助けではなくても、誰かの役に立っています。

頑張って腕を磨き、役に立てる人になりましょう。

多くの場合、それが人助けへの道です。

 

分かったかな小学生たちよ。(そして、若い社員たちよ。)