『中手』不動産会社店長のブログ

不動産会社の店長が日々を綴ります

トラブル&ヒヤリハット事例

『中手』不動産会社店長です。

 

マンションを購入するのに最大のリスクは騒音だと思います

もちろん道路とかの外部騒音では無く、隣接住戸からの生活音を含む騒音です。

 

最近取引したマンションでも騒音クレームがありました。

『買った部屋の真上の部屋、朝早くからリコーダーの音が聞こえてくる。しかも毎日。話し声も普通に聞こえてきて耐えられない』というものです。

 

実はご案内の時にもリコーダーの音が聞こえていたようです。

担当の部下は『時間を改めてもう一度来てみたらどうか?』と聞いたのですが、お客様は不要だと言って契約に踏み切ったのでした。

業者売主のリノベーション物件でしたが、売主業者は元売主から騒音については聞いていないそうで、とりつく島もありません。

 

 

マンションの騒音って難しい。

マンションの部屋位置によって音の伝わり方が違います。

同じマンションでも下層階は静かなのに、上層階はうるさかったり。

それ以前に、人によっても音の感じ方が『かなり』違います。

 

本当にうるさい隣人がいた場合もあれば、騒音被害を訴えてきた人がたまたま神経質なだけだったとか。

騒音を気にしていると、その音がやけに耳に付くようになり、四六時中気になるようになってしまうようです。

最悪、その人に対して憎悪の念を抱くようになる悪循環に陥ります。

 

ワタクシ、前職は不動産賃貸の会社にいたからよく分かります。

何度この手のクレームを受けたことか・・・

 

賃貸の会社にいたある時、何度も上の部屋からの騒音を訴えてきた賃借人がいました。

管理会社の立場上、その都度上の賃借人に注意して対応します。

賃借人同士のトラブルになったら困りますからね・・・

 

ある日、今日もうるさいと電話がかかって来たので、ワタクシも上の方に電話します。

そしたら出張で1週間も家を空けていると言うではないですか!

そう。下の方は実際には無い音を聞いていたのです。

 

後日、退去手続きのためにやってきた下の部屋の方を見てビックリ。

ガリガリに痩せて、顔に血の気が無く、まるでゾンビのようでした。

恐らく重度のメンタル不調に陥っていたのでしょう。

 

 

と言うわけで。

マンションを買う時、売主さんが居住中なら生活音のトラブルについて質問する。

空室ならば、時間を変えて何度か見に行って音を確かめる、というのがオススメです。

 

因みに前職から騒音トラブルに苦労したワタクシ。

家を買う時には一戸建限定で探したことは言うまでもありません。

(と言っても、一戸建でも騒音トラブルはあり得ますけど)

 

そんな訳で、今日も頑張って仕事します。